鎌倉 朝夷奈切通

 

【白きつねの話】

前回、朝夷奈切通に1人で来た時に、白きつねに会ったんです。

はるか遠くに、白っぽい服を着た女の人らしい姿が見えて、、、

その人が、石畳をピョ~ンピョンと飛び渡っている様が、

丁度『北の国から』に出てくるキタキツネに、そっくりだったんです。


その人(きつねさん)歩調がとてもゆっくりで、熊野神社への三叉路で追い着いたので声をかけました。

「熊野神社までは、まだ遠いんでしょうか?」と。。。


熊野神社の看板を見ていた きつねさんが、ゆっくり振り返る。

女だと思ったその人は、白いトレンチコートを着たチャングンソクそっくりの美青年でした。

「僕も初めてなんで、わからないんです」と、その人は答えました。

暗くなってきたので熊野神社行きは諦めて、私は金沢八景方面の出口に降りてきたけれど、
彼(きつねさん)は、降りてはきませんでした。

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2012年03月21日撮影

写真の中央、遠くに見えるのが、きつね(?_?)さん

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帰宅後、白きつねに会ったとMOURI に話したら、こう言われました。

「そのチャングンソク似のおにいさんだって、いまごろ君のこと話してるぜ。

 『今日さ、朝夷奈切通に行ったら ハリセンボンの春菜似の たぬき に会ってさ。
  声かけられちゃったんだよね~。』って。」

しっつれ~しちゃう。

 

【今度は、たぬき…】

友だちに、そんなきつねの話をしながら歩いていると、森の奥から声が聞こえてきました。
くねくねネカーブを曲がり切ったら、声の正体が2人の男の子だとわかりました。

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少年たち、頭からシャツからズボンから全身ずぶ濡れになって、川の中で笑いころげてる。

「何やってんの~?」って声をかけたら、

「あのね。こんなでっけ~魚がいたんだよ。

 そんでね。捕まえようと思ってたら、どっか行っちゃった。

 隠れるとこないはずなんだけどな~。」

「そんなに水びたしになっちゃって、お母さんに怒られるよ。」

「うん、アンポンタンって言われちゃうよ。」


なんて可愛い子たちだろう。

「ねえ、あの子たち、ひょっとして たぬき じゃない。」
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「やっぱり、魚 逃げちゃった」と言って、森の方に帰って行く 豆だぬき君たち

散々道草をしたので、切通しに到着した時には、暗くなってしまいました。

だから、今回も熊野神社ば断念。

熊野神社、いつになったら行かれるのかな。