恒吉さんご夫妻と中野を歩いていたら、
ガラス張りのロビーに彫刻らしきものが見えた。
「あら~っ? あの彫刻、佐藤忠良さんのじゃない?」と、
マダムはロビーに飛んでいき、守衛さんに捕まり、すったもんだしている。
ガラス越しにみると、確かに佐藤忠良作『帽子』に似ているが、
代表作『帽子』とは、帽子の形が少し違うし、背中のシルエットも丸い感じがする。
確かめたいよね。ちゃんと見たいよね
私も入口から入って、受付のお嬢さんに聞きいた。
「すみませんが、あの彫刻がどなたのもので、何年作のものだかが知りたいんですが。
教えていただけないでしょうか?」
「ちょっとお待ちください」と、受付嬢さんはファイルをパラパラめくっている。
しかし、結局 最後までわからなくて、私が台座を見せてもらい確認した。
間違いなく佐藤忠良さんの彫刻だった。
台座のサインの写真を撮らせてもらえないか聞いたらダメだと言われた。
なんかさ~
ロビーに入っただけで不審者扱いされ、
受付嬢さんにも邪けんにされ、けっちい会社と思った。
ロビーには、もう一体 彫刻があり、それも佐藤忠良作品だった。
へぇぇぇ、2体も所有してるんだ。
でも。。
作者の名前も知らないし、一般人にも見せないなんて、
こういうのを《宝の持ち腐れ》というんじゃないかしら。
たまうきさん<<<
自分達の玄関にある美術品のことを尋ねられるという経験すらしてこなかった会社なんでしょうね。かえすがえすも勿体ないと思います。
こんな対応では、けっちいというより、もはやせっかくの彫刻が逆効果ですね。佐藤忠良さんが泣いていらっしゃると思います。
よんばばさん<<<
絵も彫刻も、どんなに名作といわれても誰に買われるかはわからないということですね。
こういう所に限って不況になれば、真っ先に手放すのでしょうから、本当に価値のあるものならわかる人大事にする人の元に落ち着くのだと思います。そう願いたいです。