鵠沼海岸へ 東屋旅館跡を訪ねる

 

鵠沼海岸に来ました。

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先日読んだ『鵠沼・東屋旅館物語』の旅館跡地をどうしても見てみてみたくて。。。

 

 

鵠沼の駅は一度、下車したことがあるんですが、その時より降りる人が沢山いる。

しかも浴衣姿の人が大勢います。

・・・何があるのかな。


謎が解けました

駅前のハンバーガー屋さんが、店先でハンバーガーを売っています。

それからパン屋さんでも、京樽でも、コンビニでも、ウィンナー、ポテト、のり巻にビール。

お外でつまめる系 の食べ物を、店頭販売しています。

今日は江の島で、花火大会があるんだそうな。

じゃあ後で、行くしかない。

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ここは、芥川龍之介の小説『歯車』に登場する「或理髪店の主人」の店。

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代こそ変わったが『歯車』の当時と変わらない昭和初期のたたずまいのまま、今も営業を続けている。

( 『鵠沼・東屋旅館物語』p.80から抜粋 )

 

 

f:id:garadanikki:20120821173529j:plain路地を入ると、
←こんな表札が…。すごい偶然。

さて。

この道を進めば『東屋旅館跡の碑』があるはずです。

東屋旅館は、「鵠沼海岸開拓の祖」といわれる伊藤将行が、明治25年に開業した旅館です。

旅館には明治・大正の文学界を彩る作家や文化人が数多く逗留しました。

例えば、武者小路実篤と志賀直哉は、この宿で白樺立ち上げの相談をしたそうですし、

里見弴は、この宿をモデルに小説『潮風』を書いています。

その他、芥川龍之介も久米正雄も常連客ですし、大杉栄はこの宿で、異文化交流(主義主張を超えた)をしたそうです。

 

東屋の料理はうまいと言われ、目と鼻の先に住んでいた岸田劉生は、家族でよく食事に来たり、出前を取ったと日記に記しています。

武林無想庵は女流作家中平文子と出会った(やがて二人は結婚)宿もここ。

女性蔑視で知られた斉藤緑雨は、この宿の女中タケと所帯を持ちました

(タケは内縁でしたが、緑雨の最後を看とりました)。

 

 

ここは当時、東屋の正面玄関があった場所だそうです。

これが石碑。

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東屋旅館は関東大震災で壊滅的な被害を受け、代が変わった昭和初期に廃業しました。

広大な跡地は分譲され、その名残はほとんどなくなってしまいました。

これを惜しんで『神奈川文学振興会』と『鵠沼を語る会』によって、この石碑が建立されました。

 

 

正面玄関から海岸口のあった場所に行ってみる 矢印の方向に路地を回る
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オシャレ 路地から出たところ。
右側は、池があった辺りかも…
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路地から出たところに、古いかやぶき屋根のお宅がありました。

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むむ、これはもしかして。。。

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帰宅後「東屋旅館物語」に載っている地図や屋敷跡の図面などを見比べたんですが、

もしかしたら池のほとりに建てられていた『離れ』じゃないかしら。

『離れ』には芥川龍之介が間借りをしていた時期があるという話。

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もしこれが 『離れ』だったら、感動ものなんだけどな。

そうかも知れないし、違うかも知れないし。

住居跡を探索したり、古(いにしえ)の姿を想像したりするのは、至極の楽しみです。

 
【おまけ-江の島花火大会】

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南国のお花❤

 

皆さんそろそろ海岸に向かいます。

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筋肉モリモリの彫刻

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風が強い

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東屋旅館から見た江の島は、丁度この角度だと思います。

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すっごい夕焼け

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鎌倉・江の島にはよく来るけれど、なかなか見られないのが富士山。

今日は綺麗に見えました。夕方のシルエットは格別。

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バニラスカイ

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